50年の森林(もり)ビジョンの理念と目標
山(森林)が富と雇用を支える 50 年後の伊那市
伊那市では平成28年2月に、6つの目標を掲げた「伊那市50年の森林(もり)ビジョン」を策定しました。これは、森林の機能を見直し、伊那市から森の循環をつくり出して、次の世代に引き継いでいく取り組みです。このビジョンが柱とする市民参加による社会林業都市の実現のため、平成28年度を取り組みの元年として、「ソーシャル・フォレストリー都市宣言」を行いました。
【自然・森林資源に対する目標】
・生物多様性を中心とした自然環境の保全と向上
・山地保全と水資源保全の機能向上
・森林整体系の健全性と活力の向上
【市民が担う目標】
・森林の生産力と林業経営の向上
・市域の持続可能な経済発展を担う林業・木材産業活動の推進
・森林・林業の要請に応える住民参加の推進
伊那市の自然・森林を“資本”と捉え、これらを 50 年という時間軸で「社会資本」としての価値を高めて行くためには、
「森林・ 林業、市民」すべてが一つとなった社会であることが必要です。
これは、伊那市独自の「社会林業(ソーシャル・フォレストリー:Social-forestry)」と考えることができるのです。
「山(森林)が富と雇用を支える 50 年後の伊那市」を実現するために、伊那市は「社会林業〜Social-Forestry〜都市」として取り組んで参ります。
この活動を「伊那市50年の森林(もり)ビジョン」と共に継続していくことで、人材が育ち、「山(森林)が富と雇用を支える 50 年後の伊那市」を築き上げると考えています。
今後、50 年の時間軸で「山(森林)が富と雇用を支える 50 年後の伊那市」を実現するために、市民全体で取り組んでいきたい活動の一つなのです。
森のこえが、聞こえますか?
雪の季節も、新緑の景色も、そして太陽がきらめく季節も…
伊那市には、光り輝く命を育む豊かな森林が、人々の暮らしとともにあります。
何百年もの月日を経て、私たちの暮らしの中に取り入れられる「木」。
芽吹き、育ち、やがて大きな恵みをもたらす「森」。
50年後の未来には、もっともっと森林と人間が寄り添い生きる、豊かな社会が実現しますように。
「森のこえ」は、手つかずの自然がひろがる入笠牧場や、森とともに生きる人々の日常を市内各地で撮影しました。
また、「エネルギーの循環性」「目に見えないものの力」と人々の暮らしをつなげる存在の象徴として、「火」「水」「土」「木」の「妖精」が登場しています。